髙野さんの大好物。
イタリア料理の1つに【カチャトラ】があります。
【猟師風】と訳される此の料理はレストランを越えて、広く家庭にも認識されるに至ったポピュラーな料理の1つでしょう。
【カチャトラ】と聞いて、連想なさるのは鶏のトマト煮込みではないでしょうか。
正解です。
しかしながら、今回紹介するのはローマ風のカチャトラなのですよ。
一般的に知られているカチャトラとローマ風のカチャトラとの大きな違いは色です。
何とローマ風のカチャトラは白いのですよ。
というのも、ローマ風はトマトを使用しないからです。
トマト煮込みとして認識されているカチャトラでトマトを使わないとは予想の斜め上を越えてきましたね。
とはいえ、実はイタリアでカチャトラというと白色のローマ風が一般的。
肉も鶏ではなくて、羊が主流なのです。
其れでは、鶏のトマト煮込みはというと、【ポッロ(鶏) アッラ ロマーナ(ローマ風)】という名で呼ばれています。
何故日本で【鶏のトマト煮込み】をカチャトラと呼ぶに至ったのかに関しては、個々に調べて頂くとして、料理の紹介と洒落込みましょう。
其れではご覧下さい。
此方が今回紹介するローマ風のカチャトラです。
鶏のトマト煮込みを想像してオーダーすると、完全に店側のオーダーミスと思われそうな位に異なるルックスですね。
先程に記載した様に、一般的には羊肉で作るのですけれど、LA BETTOLA da Ochiai Toyamaでは豚のバラ肉で作りました。
勿論、単なる豚ではありませんよ。
群馬県産の銘醸豚クイーンポークの中でも特に秀でた肉質のものに与えられる別称【秀味豚】の称号を得た豚のバラ肉を使用しているのです。
其の特別な豚肉に合わせるのは、富山県産の栗や薩摩芋、タモギ茸やエノキソバージュといった茸。
アンチョビの塩気とワインヴィネガーの爽やかな酸味がアクセント。
まさに秋の味覚の縮図といっても過言ではない一皿に仕上がりました。
一般的なカチャトラの観念を覆す本場のカチャトラを是非一度ご賞味下さい。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ち申し上げております。