必食の2皿。
前回はパスタをご紹介致しましたので、今回は前菜2皿をご紹介したいと思います。
先ずは一皿目。
【コッパ】です。
一口に【コッパ】といってもイタリアでは2種類に分類されます。
一つ目は豚の首から背中にかけての肉を使用して作る生ハム。
二つ目は豚を香味野菜と白ワインでじっくりと煮込んだものを冷やし固めて作るローマ風のコッパです。
今回ご紹介するのは後者のローマ風のコッパで、LA BETTOLA da Ochiai Toyamaでは良質な国産豚の豚足や耳、生ハム等をハーブ類と一緒にじっくりと煮込んで冷やし固めて作りました。
固める際にゼラチン等は一切使用しておらず、豚のゼラチン質のみで固めていますので、イタリア風の煮凝りといった感じでしょうか。
口に入れるや否やジュワっととろけて、口いっぱいに旨味が広がります。
ワインが捗る事は記すまでもなく、いわばコラーゲンの塊ですので、美肌効果も期待できる一皿です。
2皿目は信州サーモンのマリネ。
信州サーモンは長野県が研究を重ねて生み出したブランド鱒で、ニジマスとブラウントラウトを交配した新品種です。
特徴としては産卵をしない一代限りの品種という事で、通常産卵に使用する分のエネルギーを身に蓄える為、肉厚で濃厚な旨味が特徴といえます。
其の信州サーモンを地場物のフェンネルでマリネし、蕪のスープに浮かべ、季節野菜と県産の林檎をあしらいました。
ねっとりとした信州サーモンの食感と蕪の優しい甘味、また林檎の爽やかな酸味が絶妙に調和した一皿です。
器の縁に走らせた特製のサワークリームを付けて食べると、よりマイルドな味わいになります。
是非一度ご賞味下さい。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ち申し上げております。