素敵ですよね、コンフィって。
食材を調理する技法の1つに『コンフィ』があります。
本来はフランス料理の技法として開発、発展されたものですけれど、今では様々な国の料理に見受けられる様になりました。
勿論、其れはイタリア料理とて例外ではありません。
今回は其の『コンフィ』の技法を取り入れた一皿をご紹介しようと思います。
そもそも『コンフィ』とは如何なる調理法なのでしょうか。
厳密には差異も生じるのですけれど、ざっくりと説明したならば【オイル煮】です。
オイルで煮るというと妙な印象を受けるかもしれませんけれど、低温のオイルでじっくりと煮込む事で、保存性が格段に上昇します。
嘗て冷凍の技術が無かった時代に確立された保存法なのですけれど、此のコンフィという調理法は単純に保存性の向上に特化している訳ではありません。
素材の風味を良くし、素材の芯まで柔らかく、旨味を閉じ込めたしっとりとした仕上がりにするのです。
何と素晴らしい調理法なのでしょうか。
という訳で、今回紹介する一皿は此方。
「シャラン鴨のコンフィ」です。
シャラン鴨は生後間も無くして大自然の中で放し飼いにするという伝統的な飼育法を採用したフランスを代表する鴨の1種。
繊細な肉質と野性味のある濃い旨味が特徴です。
其の鴨をコンフィにし、じっくりとジューシーに焼き上げました。
富山県産の林檎とピーナッツを合わせたサラダとフランス産のフレッシュチーズ“フロマージュブラン”を添えて。
Cena(Dinner)のみでのご用意となりますので、悪しからずご了承下さい。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ち申し上げております。