梅雨入り間近ですね。
今回はパスタを御紹介。
先ずはリードヴォーを使用した一皿。
以前にも紹介したかと想いますけれど、改めて御説明したならば【リードヴォー】とは仔牛の胸腺に相当する希少部位です。
胸腺と言われても今一つピンとこない方も少なくはないかと想いますので、もう少しザックリと記したならば喉元の肉ですかね。
喉元の肉が何故希少なのかと申し上げますと、此のリードヴォーの部分は成長と共に消えてしまうからです。
ミルクを飲んでいる乳呑み仔牛の時期しか獲得出来ない、加えて一頭から僅かしか獲得出来ない、時期と量の二つの観点から制限されているのですから、まさしく希少部位といえますね。
其のリードヴォーを用いたパスタが此方。
ソースは富山のフルーツトマト【深層水トマト】を使用したフレッシュトマトソース。
合わせるパスタは筒状のショートパスタ【リガトーニ】。
具材にはリードヴォーのほかに程良い辛さが特徴のシシトウをプラス。
仕上げに混ぜ込んだアオカビのチーズ【ゴルゴンゾーラ】がアクセント。
リードヴォーのミルキーな味わいとチーズのコク、トマトの酸味が絶妙に合致した一皿です。
二皿目は野菜が主役のパスタを御紹介。
画像に謎のエフェクトが掛かってしまって、今一つ美味しさが伝わらないという致命的なミスを犯してしまった訳ですけれど、説明させて下さい。
謎のエフェクトで見え辛いかとは想いますけれど、野菜がたっぷりである事は御解り頂けるかと想います。
ズッキーニや淡竹、スナップエンドウやカリフラワー、キャベツやインゲン等々、仕入れによって内容は変化するものの、大体8品目の野菜を使用しており、何と其の全てが富山県産なのです。
野菜の他には南砺ポークを使用した特注のベーコンが入っており、甘い脂が野菜の旨味を引き立てます。
合わせるパスタは少し押し潰した様な形状の【バベッティーネ】。
料理長の手打ちです。
ソースは素材の味を活かしたアーリオオーリオ(ガーリックオイル)なので、まさに野菜の美味しさを再認識して頂ける一皿。
梅雨入りも間近で、出不精に陥りがちかとは想いますけれど、美味しい料理を食べながら雨越しに眺める高志の国文学館の庭は一見の価値ありですよ。
皆様の御来店をスタッフ一同御待ち申し上げております。