こらぼれいしょん。
コラボ、コラボと世の中を見渡したならば、至る処でコラボレーション企画が発信されていますね。
異なる何かと何かとが出逢う事で、新たな境地に到達する可能性は否定出来ないものの、取り敢えずコラボしておけば良いという風潮には警鐘を鳴らさざるを得ません・・・・・・等と記しておきながら、此の度LA BETTOLA da Ochiai Toyamaではイタリアのワイナリーとコラボレーションした一夜限りのディナーを開催致しました。
厳密にはコラボレーションという訳ではないのですけれどね。
コンセプトはワインと料理のカップリングでした。
一般的には料理にワインを合わせる事が多いのですけれど、今回は逆でワインに合わせて料理を考案する必要があったものですから、当店のシェフ達は相当苦労した様です。
簡単ではありますけれど、其の模様を紹介したいと思います。
先ずは今回タッグを組んだワイナリーに関してなのですけれど、【イタリアワインの女王】として知られるバルバレスコを生産するワイナリーの一つであるペリッセロさん。
そして、其のワイン達。
5種類のワインに加えて、ミネラルウォーターもワイングラスで提供したものですから、テーブルにはグラスだらけ。
グラスが置いてあるだけで随分と店内の印象が変わるものですね。
此方がメニュー。
左に記載してあるワインと右に記載してある料理とが対応する様になっています。
先ずは前菜から。
ピエモンテの土着葡萄“ファヴォリータ”で作った白ワインに合わせた盛り合わせで、富山の幸をふんだんに使用しています。
簡単に説明したならば、画面上段の左から【アオリイカとジャガイモ、インゲンのサラダ】、【ボタンエビのオレンジマリネ】、【富山県産豚のテリーヌと鶏レバームース】、【ポルチーニ茸入り 伊風オムレツ】、【古代米と帆立のカクテル】、画面下段の左から【スズキの昆布〆カルパッチョ】、【サバのシェリーヴィネガーマリネ】、【氷見牛の低温ロースト 玉葱とイチジクのアグロドルチェ巻き】、【ブリのカルパッチョ】、【ツブ貝と甘海老のタルタル】といった見た目にも愉しいラインナップ。
次が1皿目のパスタ。
ピエモンテのバルベーラという葡萄で作った赤ワインに合わせて。
ブランデーにマリネした国産の猪のホホ肉を香味野菜とワインとでじっくりと煮込んだベースに、チリメンキャベツとピエモンテのラスケラチーズを合わせたソース。
リボン状の手打ちパスタ“パッパルデッレ”で。
そして2皿目のパスタ。
ピエモンテの伝統的なラビオリ“アニョロッティ・ダル・プリン”です。
中にはジャガイモのピューレと特注のベーコン、山椒と柚子が詰められていて、上にはバルサミコと赤ワインで風味付けした国産鰻のグリルをトッピングしています。
鰻と山椒の相性は記すまでもなく、ネッビオーロを使用した赤ワインとの相性も抜群な一皿。
次はいよいよメインディッシュ。
牛ホホ肉の赤ワイン煮込みです。
通常御用意している牛ホホ肉の赤ワイン煮込みとはスタイルが異なっていて、セルクルを使用して三層に仕上げています。
最下層には食感の良い茸のソテー。
中層には贅沢にもイタリアワインの女王バルバレスコで煮込んだ国産牛ホホ肉。
上層にはフレッシュポルチーニ茸入りの特製ベシャメルソース。
仕上げには此れでもかと言わんばかりにトリュフを削った贅沢な一皿。
美味しくないはずがありませんね!
途中には口直しに地場柚子のグラニテを、最後にはデザートとして地場苺のスープ仕立てを御出ししたのですけれど、私とした事が撮影を失念していました。
済みません。
何はともあれ、LA BETTOLA da Ochiai Toyama初めての試みとなるワインメーカーズ・ディナーは好評の内に無事終了致しました。
また此の様な会が開催されるかは定かではありませんけれど、また機会に恵まれましたならば、是非とも皆様に参加して頂けたらと想います。
皆様の御来店をスタッフ一同心待ちにしております。