包まれて、ラビオリ。
私が料理紹介のブログの更新を怠っている内に、すっかり桜の見頃を迎えてしまった訳ですけれど、皆様は如何御過しでしょうか?
今回はラビオリを2皿、足早ではありますけれど、御紹介したいと想います。
そもそもラビオリって何よ、という方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に説明させて頂きますね。
ラビオリは北イタリアでポピュラーなパスタの一つで、小麦粉で作った生地に肉や野菜といった具材を詰めたものです。
語弊があるかもしれませんけれど、言うなればイタリア版の餃子ですね。
其れでは早速紹介していきましょうか。
1皿目は此方。
セージの風味を効かせたシンプルなバターソースがベースなのですけれど、其処に店で挽いた国産の合挽き肉とカラブリア特産の辛いサラミ《ンドゥイヤ》を合わせたピリ辛のラグーを加えた一皿。
ラビオリと一口に言っても其の分類は細かくて、此のラビオリは“トルテッリ”。
ジャガイモと豚肉、柚子の皮等を詰めたトルテッリと西洋菜花《チーマディラーパ》のペーストを詰めた2種類のトルテッリを使用。
具材としての春キャベツも優しい甘味と食感とで料理を引き立てます。
【国産合挽き肉のピリ辛ミートソース トルテッリ セージ風味】。
2皿目のラビオリは“アニョロッティ”という種類のピエモンテ地方のラビオリです。
気になるラビオリの中身はというと、何とウサギ。
ハンガリーの雄大な自然の中でのびのびと育ったリラックスラビットと自家製のリコッタチーズを詰めたラビオリ。
ウサギと聞くと少し抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんけれど、食肉禁制の時代に鶏肉として扱われていただけあって、臭みが無い処か、却って鶏肉よりも旨味が濃い印象すら受けます。
富山県産のウズラ豆やチリメンキャベツ、玉葱や人参、セロリや青菜、ジャガイモといった野菜たっぷりのソースに合わせました。
【ウサギと自家製リコッタチーズのラビオリ 春野菜のソース】。
スパゲティも勿論美味しいのですけれど、新年度も始まった事ですし、時には気分を変えてラビオリと洒落込んでみては如何でしょうか?
皆様の御来店をスタッフ一同心待ちにしております。